路面滑り摩擦係数を集約したクラウドマップ、NIRA社のRoad Surface ConditionsがCARIAD社のADAS技術への活用に向け採用されました

NIRA Dynamics ABのプレスリリース

CARIAD社は、先進運転支援システム(ADAS)および自動運転機能の開発において、NIRA Dynamics社が提供するセンサーフュージョン技術を活用しており、この度、NIRA社の路面のフリクション情報を集約するクラウドデータ、Road Surface Conditions(RSC)を利用して、道路状況の貴重な情報を提供するデジタル地図基盤「グリップマップ」を作成し、道路状況の変化に対応したADASを実現するとともに、道路上の安全性を高めていくと発表しました。

そのデジタル地図基盤は、アウディ、シュコダ、セアト、フォルクスワーゲンの数百万台の一般車両から収集した高精度のデータで構築されています。タイヤと走行中の道路セグメントとの間の摩擦係数を推定し、推定されたフリクションデータはクラウドにアップロードされ、匿名化されてNIRA社のクラウドで処理が行われています。現在、ヨーロッパと北米の運転支援システムで利用できるようになっています。

デジタル地図ベースのグリップデータは、将来のADASや自動運転機能にとって重要なイネーブラーです。安全で効率的な運転には必要不可欠な、道路状況に関するローカルで正確なリアルタイム情報を提供します。

車両のグリップデータを包括的な道路気象データと予測で補完するために、NIRA社はVaisala社と提携し、Vaisala Xweatherの気象・環境データを活用しています。この提携により、NIRA社のRSCは、コネクティッドカー、道路気象観測データ、レーダー/衛星画像、気象予報など、複数のデータポイントからのデータを組み合わせて評価し、比類ないデータカバレッジで路面状況をリアルタイムに把握できるようになりました。これにより、あらゆる天候や路面状況において、SAEレベル2およびレベル3の車両機能を実現することができます。

“CARIAD社の道路状況マップ基盤は、より安全で効率的な運転に向けた重要なステップであり、NIRAのRSCがその開発において重要な役割を果たしていることを誇りに思います。当社のセンサーフュージョン技術は、ADASや自動運転機能の開発に不可欠な高精度データを提供するものであり、CARIAD社とのコラボレーションがモビリティの未来を形作る上で、どのように役立つのか楽しみです。” と、NIRA Dynamics社のCEO、Lisa Åbom氏は述べています。

CARIAD社とNIRA Dynamics社は、交通安全をリードしています。2021年以降、NIRA社のコネクティッドビークルデータは、フォルクスワーゲングループ車のローカルハザード情報サービスによって使用されています。また、インフラや道路メンテナンスの事業者は、道路メンテナンスの計画やパフォーマンスを向上させるためにこのクラウドデータを利用しています。Vaisala社の40年にわたる道路気象の専門知識により、Xweatherはフォルクスワーゲングループを含む複数のOEMブランドにおいて、天候を意識した車両とドライバーを実現するグローバルマーケットリーダーとなっています。

出展:https://www.mynewsdesk.com/se/nira-dynamics/pressreleases/road-surface-conditions-from-nira-dynamics-supporting-future-adas-functions-of-cariad-3250605?

引用:https://cariad.technology/de/en/news/stories/getting-the-grip-on-road-conditions.html

NIRA Dynamics社について

スウェーデン・リンシェーピンに本社を置くNIRA Dynamics社はセンサーフュージョン技術を専門とし、ソフトウェアベースの間接式タイヤ空気圧監視システムのマーケットリーダーである。車両と道路の相互作用から発生するタイヤと車両のセンサーデータを、最先端の技術で解析する。センサーフュージョンの特許アプリケーションであるタイヤ・グリップ・インディケーター(TGI)は、摩擦係数を計算し、さらなるデータ処理と展開のためクラウドベースのライブマッピングシステム(Road Surface Information)にデータをアップロードします。

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