国際航業株式会社のプレスリリース
■背景
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、再生可能エネルギーの利用拡大が促進されています。太陽光発電の普及を目的に、東京都や川崎市などでは新築住宅への太陽光パネルの設置義務化などの施策が進められています。効率的に太陽光発電を運用するためには発電した電力を貯めておく蓄電池が必要ですが、コストの高さや設置場所の制約が普及の妨げとなっています。そこで、蓄電池の代わりに動く蓄電池としてのEV(電気自動車)を利用する「V2H技術 ※1」への注目が高まっています。
※1 V2H : ビークルトゥホーム(Vehicle to Home)の略称。 EVやPHV(プラグインハイブリッド車)のバッテリーに蓄えられている電力を住宅の分電盤に接続し、家庭内の照明や家電製品などを動かす電力として使用することができるシステムの総称。
国際航業は、太陽光発電システムや定置型蓄電システム、EV、V2Hを導入した際の経済効果を簡単に診断できるシミュレーションサービス「エネがえるEV・V2H」のβ版を提供しており、本年初夏に正式版をリリースする予定です。また、パイオニアは、勾配などの道路データや毎秒の交通量(渋滞など)、ドライバーの走行実績情報(走行速度や加速度など)まで考慮する高度なルート最適化技術と特許取得済みのエネルギー効率推定技術(燃費/電力消費率)を組み合わせ、走行ルートにおけるEVの消費電力量を高精度に算出する「EV消費電力推定技術」を保有しています。
■新サービスについて
今回、「エネがえるEV・V2H」とパイオニアの「EV消費電力推定技術」を連携させることにより、EVの出庫・帰庫のタイミング(駐車時間帯)や帰庫時のEV充電状態(SoC:State of Charge)、出庫時に必要なSoCの高精度な予測が可能になります。予測・算出したデータをAPI連携するため、シミュレーション精度の向上と入力作業の効率化が実現します。両社は、シミュレーション精度を向上した「エネがえるEV・V2H」を太陽光発電システムのメーカーや施工販売店、設置事業者のほか、EVを扱うカーディーラーやリース会社などに提供することで、国内におけるV2Hの利用や太陽光発電の普及促進とともに、EVへの切り替えによる脱炭素化に向けた取り組みを推進してまいります。
■パイオニアのGX活動について
パイオニアは、誰もがモビリティ分野における脱炭素への一歩を気軽に踏み出せる仕組みをつくる、カーボンニュートラル実現に向けた取り組み「Pioneer Green Mobility Program」を推進しています。独自の燃費/電力消費率推定技術などを活用したプラットフォーム「Piomatix for Green」で、自動車のCO2排出量を可視化し、 CO2排出削減につながるEVへの切り替えやシェアモビリティなどの提案、それらによる貢献インパクトを可視化するソリューションを提供することで、ドライバーや車を利用する事業者の“車移動に対する意識改革”を推進し、モビリティ領域の脱炭素化をリードします。
URL: https://jpn.pioneer/ja/pioneergreenmobilityprogram/?ad=pr
◆「エネがえる」とは
「エネがえる」のビジョンは“むずかしいエネルギー診断をかんたんにカエル”です。エネがえるは、住宅用から産業用まで太陽光パネル・蓄電システムおよびEV・V2H(または充電器)の販売に関わる営業担当者が、誰でもカンタンに需要家・施主向けの提案書を自動作成できる経済効果の試算ツールです。計算が難しい太陽光・蓄電池導入の経済効果を誰でも専門知識なしにシミュレーションできるエネルギー診断特化型クラウドサービス(SaaS形式/API形式の2タイプ)として大手電力会社や有名太陽光・蓄電システムメーカー・国内TOPクラスの販売施工店まで全国700社以上に提供しています。2023年初夏よりEV・V2Hの経済効果を試算できるエネがえるEV・V2Hの正式版の販売開始を予定しています。
▼「エネがえる」公式サイト
・エネがえるASP(住宅用太陽光・蓄電池提案用):https://www.enegaeru.com/
・エネがえるBiz(産業自家消費提案用):https://biz.enegaeru.com/
・エネがえるEV・V2H(EV・V2H提案用):http://evv2h.enegaeru.com/
▼商品に関するお問い合わせ先
・問い合わせフォーム:https://form.run/@contact-enegaeru
・メール:info@enegaeru.com