LEXUS、「LEXUS DESIGN AWARD 2023」受賞者の最終作品を発表

LEXUS PR事務局のプレスリリース

● 国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD 2023」受賞4組の最終作品を発表
● 4月17日(月)~4月23日(日)の期間、「ミラノデザインウィーク2023」に出展
● Lexus Electrified Sportに着想を得たインスタレーション「Shaped by Air」を同時展示

LEXUS DESIGN AWARD 2023最終作品を発表

LEXUSは、デザインの力でより良い未来の創造を目指す「LEXUS DESIGN AWARD 2023」の受賞者4組による、メンタリングを経て進化した最終作品を発表しました。

本アワードは、LEXUSが掲げる基本原則「Anticipate(予見する)」、「Innovate(革新をもたらす)」、「Captivate(魅了する)」、そして「Enhance Happiness(そのアイデアがいかに人々に幸せをもたらすか)」を具現化する、豊かな社会とより良い未来を創造するためのアイデアを公募する国際デザインコンペティションです。11年目を迎える今回は、パオラ・アントネッリ氏、カリム・ラシッド氏、サイモン・ハンフリーズという世界的に活躍する審査員により「Design for a Better Tomorrow(より良い未来のためのデザイン)」というテーマのもと、今年2月に4作品が選出されました。

サイモン・ハンフリーズは、「私たちデザイナーは、より良い未来のために、革新的なアイデアや美しいデザインを通して、社会課題に対する解決策を生み出すという使命を負っています。この観点において、受賞作品は”デザインの力”を改めて気付かせてくれました。」と述べています。

 

受賞後、4組の受賞者は、LEXUS DESIGN AWARD 2023のメンターである4名の世界的なクリエイター、マーヤン・ファン・オーベル氏、ジョー・ドーセット氏、スズキ ユウリ氏、スマイヤ・ヴァリー氏と対話を重ね、約3ヶ月間自らのアイデアをブラッシュアップする機会を得ました。受賞者は、メンターシップのプロセスを通じて、魅力的なアイデアをより実用的で、機能的なデザインに進化させ、「ミラノデザインウィーク2023」にて、初めて最終作品を展示しました。

● Fog-X:パヴェルス・ヘッドストロム(スウェーデン出身、デンマーク在住)

水不足の乾燥した環境において、空気中の霧を集めて水に変え、飲み水を提供するシェルターへと拡張可能なジャケット。当初の重いバックパックから軽い“ジャケット”という日常使いのアイテムに進化させ、更に実用性を高めるために、霧の多い場所を案内するスマートフォン用の専用アプリケーションも開発。メンターシッププログラムを経て、Fog-Xのデザインは、あらゆる面でより身近で、使いやすいプロダクトへと進化を遂げた。

 

● Print Clay Humidifier:ジャーミン・リュウ(中国)

セラミック廃棄物をリサイクルして作られた、電力を必要としないサステナブルな加湿器。メンターからのアドバイスを受け、実験を繰り返し、吸収効率を最大化させるセラミックパウダーの配合と形状にたどり着き、機能性のみならず、エレガントなデザインを兼ね備えた加湿器を実現。

● Touch the Valley:Temporary Office(米国)

ヴィンセント・ライ(シンガポール出身)、ダグラス・リー(カナダ出身)

視覚障がいを持つ人が、触覚を通じて楽しみながら地形などを学べる3Dパズル。視力回復トレーニングの専門家や視覚障がい者のコミュニティでユーザーテストを繰り返し、磁石による結合や高低差を感じられる溝などの機能を追加し、より楽しむことができるデザインに進化。

 

●  Zero Bag:パク・キョンホ&ホ・イェジン(韓国)

水溶性プラスチックに紙状の洗剤や重曹のフィルムを組み合わせた、環境に優しい梱包用パッケージ。商品と一緒に洗うことでプラスチックは溶け、ゴミを削減し、商品に付着した化学物質も除去。メンタリング期間中、Zero Bagの使用に適した商品を幅広く検討し、当初考えていた衣類だけでなく、野菜やフルーツ、ミールキット等にもZero Bagの活用範囲を拡大。

 

メンターを務めたスマイヤ氏は、「受賞者がそれぞれの作品に懸命に向き合う姿を間近で見ることができ、感激しました。どのプロジェクトも、現代社会の問題に対し情緒的でありながら的確な提案で、より美しく明るい未来の実現を目指しています。」と述べています。

LEXUS DESIGN AWARD 2023最終作品を展示

LEXUS DESIGN AWARD 2023受賞者4組による最終作品を、4月17日(月)から4月23日(日)の期間、ミラノデザインウィーク2023にて公開しました。また、「Shaping the Future」というテーマのもと、ニューヨークを拠点に活動するアーティストで建築家のスーチ・レディ氏とのコラボレーションによる没入型インスタレーション「Shaped by Air」も展示しました。

LEXUSのグローバルマーケティング責任者であるブライアン・ボレインは、「私たちは、創造性とインスピレーションを掻き立てるミラノという場で、レディ氏と再びコラボレーションできることを大変嬉しく思っています。レディ氏の人間中心のデザインアプローチと、LEXUS DESIGN AWARD 2023受賞作品の先見性が共鳴することで、来場者が新しい未来を想像するきっかけになればと思います。Lexus Electrified Sport、レディ氏のインスピレーション、そしてこれらの受賞作品は、いずれも先進的なデザインを象徴し、クラフトマンシップとサステナビリティに対する我々の継続的なコミットメントを表現しています。」と述べました。

インスタレーション「Shaped by Air」

LEXUSは長年にわたり、様々なクリエイターとのコラボレーションを通して、魅力的で没入感のある体験を提供してきました。今年のミラノでは、レディ氏とコラボレーションし、コンセプトカー「Lexus Electrified Sport」から着想を得た「Shaped by Air」を展示しました。この作品は、2022年のマイアミ・アート&デザイン・ウィークにて初めて公開されましたが、ミラノデザインウィークのために再構築し、来場者がより楽しめるよう五感を刺激する新たな没入型インスタレーションとしました。LEXUSが掲げる人間中心、カーボンニュートラル、そして細部までつくり込まれたデザインを表現しています。

今回の「Shaped by Air」は、天井から吊り下げられた様々な形状で表現された「森」の中に、Lexus Electrified Sportが実物大の大きさで姿を現します。鮮やかな緑色で様々な長さの有機的で質感のある葉のようなオブジェは、アンリ・マティスの切り絵を思わせます。一部ポストコンシューマーリサイクル素材で構成された鉄とアルミニウムによって表現された「車」に光が差し込み、自然の中のゆらめきと共にあるクルマを想起させます。また、風をイメージした音の演出が、来場者をさらに自然との調和へと導きます。

レディ氏は、「アーティストやデザイナーと多くの共創をしてきたLEXUSと、再びコラボレーションできることを嬉しく思っています。この没入型インスタレーションは、体を包み込むような感覚をもたらし、クルマの中にいる時のような感覚に通じるものがあります。」と述べています。

会場1階では没入感あるインスタレーションが展開され、2階には異なる視点で「Shaped by Air」を鑑賞頂けるラウンジを設置。ラウンジでは、レクサス車にも搭載されているパナソニックのナノイーXにより、リフレッシュされた空間を提供しました。

会場展示に加え、デジタル上でも本インスタレーションを体感頂けるよう、デジタルアセット制作を専門とするDiorama社とのパートナーシップにより、メタバース空間においても「Shaped by Air」(https://discoverlexus.com/stories/shaped-by-air-at-milan-design-week-2023/)を展開。ダイナミックなデジタルフォレストとしてバーチャル空間で再現され、葉のざわめき、しなやかな空気の流れ、光の拡散に満ちた自然界の探索を可能にしました。さらに、カスタムされたInstagramフィルター(https://www.instagram.com/ar/1378144106301649/)を通して、インスタレーションの臨場感を味わえる体験も提供しました。

  • LEXUS DESIGN AWARDについて

2013年に創設されたLEXUS DESIGN AWARDは、世界中の新進気鋭のクリエイターに焦点を当てる国際デザインコンペティションです。本アワードでは、より良い社会に貢献するデザインを広く募り、選出された4組の受賞者は世界の第一線で活躍するクリエイターの指導を受けながら、共にDesign for a Better Tomorrow(より良い未来のためのデザイン)を追求、自身のアイデアのプロトタイプ化に取り組みます。また、受賞者がメディアを通じてアイデアを世界中に広く発表する機会も設けられており、その後のキャリア形成にも貢献しています。

・オフィシャルサイト:https://lexus.jp/magazine/artdesign/lexus-design-award/

  • LEXUS DESIGN AWARD 2023の受賞者について

Fog-X:パヴェルス・ヘッドストロム(スウェーデン/活動拠点 : デンマーク) 

パヴェルス・ヘッドストロムは、デンマーク王立芸術アカデミーにて建築の修士号を取得した後、建築家としてのキャリアをスタート。既存のエコシステムに対して、デザインを通じた包括的なアプローチを探求している。

Print Clay Humidifier:ジャーミン・リュウ(中国)

ジャーミン・リュウは、日常生活を多角的な視点で見つめる工業デザイナー。中国出身で学士号を取得後、ドイツのフォルクヴァング芸術大学で修士課程を修了した。現在は、異文化とサステナブル・デザインを主なテーマとしている。

Touch the Valley:Temporary Office(米国)

ヴィンセント・ライ(シンガポール)、ダグラス・リー(カナダ)

Temporary Officeは、カリフォルニア大学バークレー校を卒業したヴィンセント・ライとダグラス・リーによるデザインチーム。建築、公共スペース、環境保全、プロダクトデザインなどの境界を越えた様々なプロジェクトに取り組んでいる。歴史に基づく調査と先例を重視ししながらも、合理的かつ遊び心のある方法で、刻々と変化する環境のニーズにデザインを通じて建設的に応えようと努めている。

Zero Bagパク・キョンホ&ホ・イェジン(韓国)

パク・キョンホとホ・イェジンは、韓国の漢陽大学ERICAキャンパスで産業デザインを専攻する学生。社会問題や環境問題に強い関心を持ち、デザインを通じてユーザー視点で多様な解決策を見出すことを目指している。

  • 「Shaped by Air」:スーチ・レディ氏について

スーチ・レディ氏は2002年にReddymadeを設立。「形は感覚に従う」という理念のもと、多様性と平等性を尊重し、経済、社会、環境、文化がユーザーと地球の両方に与える影響に取り組む、人間中心のデザインアプローチを行っています。

レディ氏は、コロンビア大学建築大学院、クーパー・ユニオンのアーウィン・S・チャニン建築学部で教鞭を執り、アメリカ・カトリック大学建築学部の2022年ウォルトン評論家に就任。2019年には、イリノイ大学建築学部シャンペーン・アーバナ校のプリム特別教授に任命され、神経美学、神経現象学、感覚デザインを通して、現代の建築体験に焦点を当てた研究を行っています。レディ氏は、ソーク建築神経科学アカデミーの年次会議、イリノイ大学、ウィスコンシン大学を含む多くの場所で、Reddymadeの作品について発表し、講義を行っています。また、Design Trust for Public Space、Storefront for Art and Architecture、Madame Architectの理事を務め、Detroit Mercy School of Architecture + Community Developmentでは学部長の諮問委員会のメンバーでもあります。

Reddymadeは、アメリカ建築家協会やNYC x Designなど、優れたデザインに対して数々の賞を受賞しています。印刷物やオンラインメディアで定期的に取り上げられるReddymadeの作品は、神経美学やウェルビーイングのためのデザインがいかにすべての人々にポジティブな影響を与えるかを探求する、社会的・文化的な議論に積極的に貢献しています。

  • Diorama社について

ミラノとパリに拠点を置くDiorama社は、現実と想像という2つの世界を融合させるデジタルクリエイティブエージェンシー。

建築家のGilberto Bonelli氏とGianni Vesentini氏によって2016年に設立されたDiorama社は、建築からデザイン、ファッション、映画、アートまで、国際レベルでさまざまな分野のデジタル資産の制作を専門としています。同社は、芸術性、確かな専門知識とビジョンを広く提供し、最新のテクノロジーを駆使して想像を形にするユニークな機会を創出しています。

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