サントリー・協栄産業との協働による ENEOSのサービスステーションを活用した 使用済みペットボトル回収、ならびにリサイクルチェーン構築の 実証開始について

ENEOS株式会社のプレスリリース

 当社(社長:齊藤 猛)は、サントリー食品インターナショナル株式会社(社長:小野 真紀子、以下「サントリー」)および協栄産業株式会社(社長:古澤 栄一、以下「協栄産業」)と協働し、神奈川県川崎市内6カ所のENEOSのサービスステーション(以下「SS」)において、使用済みペットボトルの回収・再資源化の実証を2023年4月1日(土)より開始しますので、お知らせいたします。
 また、本実証に際し、実証SSが立地する川崎市において、同市のプラスチック循環に関わる官民連携プロジェクトの「かわさきプラスチック循環プロジェクト※1」へ参画いたしました。

 当社は、ペットボトル原料となるパラキシレンを年間323万トン※2供給する能力を有しており、ペットボトルの原料供給者として、資源循環に資する取り組みを検討してまいりました。今般開始する実証では、SSネットワークを活用した対象となる使用済みペットボトル※3(以下「対象ボトル」)の回収、ならびに、回収した対象ボトルの再資源化・再製品化および再商品化という水平リサイクルチェーン構築の実現可能性について検証します。
 
 具体的には、ENEOSのSSにおいて回収された対象ボトルが、協栄産業による再資源・再製品化を経てリサイクルPET樹脂へと生まれ変わり、2030年のサステナブルボトル100%化の取り組みを掲げるサントリーの飲料向けリサイクルペットボトルとして利用されます。
 なお、実証SSにご持参いただいた対象ボトル5本につきnanacoポイント1ポイントを進呈 します。
 
 現在、日本国内における使用済みペットボトルは、回収率が94%※4と、欧州・米国と比較し高い水準を誇っているものの、使用済みペットボトルを原料としたリサイクルペットボトルへの 活用、いわゆる「ボトル to ボトルの水平リサイクル率」は、20%※5程度に留まっています。脱炭素社会に向けては、使用済みペットボトルの都市資源としての重要性が高まっており、本実証により、さらなる資源循環の可能性を検証してまいります。
 
  ※1 川崎市:かわさきプラスチック循環プロジェクト  (city.kawasaki.jp)
  ※2 2022年3月末現在
  ※3 1.実証概要の3.回収対象をご参照
  ※4 PETボトルリサイクル推進協議会の算出(2021年度実績)
  ※5 PETボトルリサイクル推進協議会年次報告書2022より

<使用済みペットボトルの水平リサイクルチェーン>

以 上

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