ベントレーモーターズジャパンのプレスリリース
(クルー、2023年3月17日) ベントレーモーターズは2022年通期決算において過去最高の業績を達成し、営業利益は2018年と比べて10億ユーロ近く増加したと本日発表しました。
販売台数は2021年比で4%増にとどまりましたが、営業利益は82%増の7億800万ユーロという好業績となりました。
売上高は2021年比19%増の33億8400万ユーロ、販売台数は過去最高の15,174台となり、創業以来初めて15,000台を超えました。ベントレーは、こうした財務状況の大幅改善を通し、高級車セクターでは他に類のない未来投資プログラムを下支えし、今後10年以内に12気筒エンジンの世界トップメーカーから電気自動車メーカーに生まれ変わるという、大変革の実現を目指します。
売上高利益率は2021年の13.7%から20.9%へと大幅に上昇し、ベントレー104年の歴史の中で最高を記録しました。顧客がよりハイスペックな派生モデルを選択したこと、オプションの販売が伸びたこと、リミテッドエディションやコーチビルド部門製作モデルの販売が好調であったことが要因として挙げられます。
ベントレーモーターズの会長兼CEOエイドリアン・ホールマークは次のようにコメントしています。
「2018年に業績が落ち込んで以降、クルー工場のスタッフが一丸となり、ビジネスモデルの再構築に真摯に取り組んで参りました。それと並行し、セグメントをリードするニューモデルや新装備も次々と発表してきました。昨年はこうした取り組みが実を結んだ年でした。
ブレグジット、新型コロナウイルス、半導体不足、ウクライナ情勢、英国の経済不安など、経験したことのない混乱や危機に直面したにもかかわらず、2018年と比較すると約10億ユーロも利益を伸ばすことができました。
当社が確立してきた長期的かつ持続可能な財政基盤、競争力のあるコスト構造、市場での独自のポジショニングが過去最高収益につながり、その収益が高級車セクターでのBEV発売とカーボンニュートラル達成という大変意欲的な計画を進めるための資金源となります。経営環境は依然先行き不透明で、リスク要因も増加していますが、2023年の現時点での受注状況と受注率を見ると、今後も好調な業績を維持できる可能性が高いと考えます。
引き続き、販売台数よりもカスタマーバリューを重視し、移りゆく市場の状況に応じて計画の見直しを行なっていきますが、輸出は理想的なバランスで成功を収めていますし、一貫したコスト管理体制も確立されています。また、高い技術力で最大限のパーソナライゼーションを実現し、収益を押し上げるなど、好業績を継続するための基盤は盤石です。」
発売6年目を迎えたベンテイガは、SUV人気が続く中で過去最高の販売台数を記録し、ベントレーの売上全体の42%を占めるトップセラーの座と、高級SUVセグメントの首位の座を堅持しました。
コンチネンタルGTとコンチネンタルGTコンバーチブルは両シリーズ合わせて売上全体の約3分の1を占め、その内の約31%をベントレー史上最も動力性能に優れたパフォーマンス重視のロードカー「GTスピード」が占めました。世界最高のラグジュアリー4ドアグランドツアラーであるフライングスパーは環境に配慮したハイブリッドの導入が売上に寄与し、売上全体の28%を占めました。
ベントレーはビヨンド100戦略を掲げ、2030年までに全ラインアップの電動化とカーボンニュートラルの達成を目指しており、2022年決算は業界をリードするこの戦略を後押しするものとなりました。ビヨンド100戦略には、全モデルの製造拠点である英国クルーのピムズレーン工場と今後の新型車開発に対し、10年間で30億ユーロを投資するプログラムが含まれます。
過去5年の業績