株式会社SkyDriveのプレスリリース
サウスカロライナ州では、2026年に当社の空飛ぶクルマ「SD-05」(※3)の運航開始を目指してさらなる協業・提携のネットワークを構築していくとともに、同州の政府機関や自治体と協力し、コロンビア・メトロポリタン空港とグリーンビル・ダウンタウン空港、2つの空港を起点としたユースケースの構築に重点を置いて活動する計画です。
■これまでの経緯
当社は、サウスカロライナ州のビューフォート郡経済開発公社(Beaufort County Economic Development Corporation)より招待いただいたことをきっかけに、2022年7月から同州における市場機会を探るとともに、主要関係者とのネットワークを構築してまいりました。
当社は、空飛ぶクルマの観光産業への活用、空港から都心へのよりシームレスな移動の活用などのユースケースで価値を提供したいと考えています。サウスカロライナ州は、観光資源が豊富であるとともに、空港から都心の距離が「SD-05」の航続距離に適合しています。このような背景から、当社がユースケースの開発を行う、米国での最初の事業拠点として理想的な場所であると判断いたしました。
また、同州はボーイング社やロッキード・マーチン社をはじめとする、全米屈指の航空宇宙企業の本拠地でもあり、SkyDriveの主要サプライヤーの一つである東レカーボンマジックのグループ会社など、強力なサプライチェーンが存在する、先進的な航空宇宙産業の都市としても知られています。
サウスカロライナ州の州政府や自治体、地元企業との協議を重ねた結果、日本製のSkyDriveの「SD-05」を活用し、複数の主要空港を離着陸場とする実用的なユースケースを検討していくとともに、同州が「空飛ぶクルマ」の商業運航都市として先進的な移動手段を実現することを目指し協力していくことを決定いたしました。
■各コメント
サウスカロライナ州 商務局 商務長官 ハリー・ライトシー氏
先進製造業、航空宇宙、自動車産業の未来はサウスカロライナ州にあります。サウスカロライナ州は、急速に成長する航空宇宙クラスターに、業界イノベーターであるSkyDriveを迎えることを誇りに思っています。SkyDriveの空飛ぶクルマを使った持続可能な移動手段の実用化は、州のビジネス開発目標にもぴったりです。サウスカロライナ州はSkyDriveを温かく歓迎し、同社の継続的な成長と成功への道のりを支援することを楽しみにしています。
コロンビア・メトロポリタン空港 (CAE) 企画/施設部長 フランク・マリー氏
CAEは、航空産業で新たに生まれる、環境に優しく先進的な移動手段の実現と、それが地元コミュニティの発展に良い影響を与える可能性があることに、非常に期待しています。 CAEは当空港発のユースケースをSkyDriveと協力して検討するとともに、FAA準拠のインフラ整備を行い、エアモビリティ・エコシステム構築に貢献するために尽力してまいります。「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」という共通のビジョンを持ち、SkyDriveと協力して新しい可能性を開拓することを、とても楽しみにしています。
グリーンビル・ダウンタウン空港 空港責任者 ジェームズ・スティーブンズ氏
グリーンビル・ダウンタウン空港はSkyDriveと提携し、州や地元地域に貢献するべく「FAA準拠のエアモビリティ・エコシステム」のモデル化を支援し、空港が未来のインフラとしてどうあるべきかを検証していきます。グリーンビルにおける先進的なエアモビリティのユースケースが、新しい移動手段の在り方として認知され、私たちのコミュニティ、ひいては世界中の日常的な移動の選択肢の一つになっていくと信じています。
株式会社SkyDrive 代表取締役CEO 福澤知浩
サウスカロライナ州は、米国において民間・軍用航空産業分野で重要な役割を担っています。ボーイング社やロッキード・マーチン社を含む400社以上の航空宇宙関連企業の拠点である同州に、SkyDriveが米国市場への窓口として拠点を置くことを大変嬉しく思います。サウスカロライナ州のみなさまに支援をいただき、豊富なリソースを活用させていただきながら、米国で日本製の空飛ぶクルマを実用化すべく、尽力してまいります。
■今後について
当社は、2026年にサウスカロライナ州の複数の主要空港を起点とした商業運航の開始を目指し、空飛ぶクルマの運航ルートの確立や運航実現に必要なエコシステムの構築に向けた航空会社や地元の企業とのパートナーシップ形成を推進していきます。また、米国市場でのサービス開始のために必要となる申請や手続きについても、順次進めてまいります。
■Electric VTOL Symposium 2023プレゼンテーション動画
※1 空飛ぶクルマとは:明確な定義はないが、「電動」「自動(操縦)」「垂直離着陸」が一つのイメージ。諸外国では、eVTOL(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)や UAM(Urban Air Mobility)とも呼ばれ、新たなモビリティとして世界各国で機体開発の取組がなされている。モビリティ分野の新たな動きとして、世界各国で空飛ぶクルマの開発が進んでおり、日本においても 2018 年から「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催され、2030 年代の本格普及に向けたロードマップ(経済産業省・国土交通省)が制定されている。
引用元:国土交通省(令和 3 年 3 月付) https://www.mlit.go.jp/common/001400794.pdf
引用元:経済産業省(令和 4 年 3 月付)https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/air_mobility/pdf/008_01_02.pdf
※2 eVTOL シンポジウムとは:正式名称は「10th Autonomous VTOL Technical Meeting and Electric VTOL Symposium」垂直飛行技術への理解を深めることを目的とした、世界で最も古く、最も大きな技術協会であるVertical Flight Societyが主催。
公式HP:https://vtol.org/autonomous
※3 「SD-05」に関するプレスリリース:https://skydrive2020.com/archives/13866
≪株式会社SkyDrive 概要≫
設立:2018年7月
代表者:代表取締役CEO 福澤知浩
URL:https://skydrive2020.com/
所在地:豊田本社:愛知県豊田市挙母町2-1-1
豊田開発センター:愛知県豊田市西中山町山ノ田20-2
豊田テストフィールド:愛知県豊田市足助地区
東京オフィス :東京都新宿区
大阪オフィス :大阪府大阪市北区梅田1-3-1-800号 大阪駅前第1ビル8階
事業内容:「100年に一度のモビリティ革命を牽引する」をミッションに、「日常の移動に空を活用する」未来を実現するべく、2018年7月に設立、「空飛ぶクルマ」及び「物流ドローン」を開発しています。「空飛ぶクルマ」の開発においては、国内で唯一、有人飛行試験を実現し、官民協議会の構成員として制度設計にも関与しております。「空飛ぶクルマ」は、現在2人乗りの機体を開発中、2025年に大阪ベイエリアでのサービス開始を目指しております。30kgの荷物を運搬可能な「物流ドローン」は、山間部を中心とした作業現場で活用いただいています。